夜廻魔女に出てくる用語を紹介するページです
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魔女……魔力を持った人間のこと。
現在確認されている魔力の保持者は全て若年の女性であるため
魔法使いではなく魔女という言葉の方が一般的である。
魔力の影響からか魅力的な容姿を持つものが多く、強烈なキャラクター性も相まってアイドル的な人気を持つ者も多い。
はぐれ魔女……魔女の中でも、出身国の魔法省(Ministry of Magic)に登録されていない者を指す。基本的に魔法を公共の空間で使うことは違法な行為であり、むやみやたらな魔法使用を防ぐため、魔女は魔法省の管理下に置かれる。しかし、魔女の中には魔力を持つことを特権と考え、魔法省の管理下に置かれることを、権利の侵害と捉える者達がいる。そういった者たちは魔力で身を偽装し、はぐれ魔女として生きる道を選ぶ。魔女より強い魔力を持つ者が多い傾向にある。
フリークス……人間以外で魔力を持つモノのこと。基本的に人とは異なる異形の姿を持つが、強い魔力を持つモノ程、人間の少女の姿を取ることが多い。これは、この世界では魔力を持つものは若い女性である、という認識が強いためである。
生物というより現象に近い存在であるため、退治されたように見えても”条件”がそろえば復活する。
ヤマトシティ……トウキョウ湾に浮かぶ人工島に建造された、世界初となる魔法研究都市。世界中の魔法技術者、シンクタンク、魔女が集まっている。住居区、商業区、研究区の三つのエリアに分かれており、研究区には魔術研究教育機関ヤマト大学が存在する。
主人公二人は研究区内の学生寮に住んでいる。
シントウキョウシティ……かつてのニッポン国首都。全国的な人口激減と2021年の米帝による重力子爆弾投下により、最近までゴーストタウン状態にあった。ヤマトシティによる、魔法技術による都市建設のテストケースとされたことと、違法な魔法技術企業や技術者、はぐれ魔女の流入により、急速な発展を遂げつつある。
魔法……現代の科学で説明できない現象を指す。同じ条件を満たせば、誰でも何度でも再現可能な科学とは異なり、特定の人物にのみ、それもその人物の精神的な要素に強く依存するという不安定な状況下でしか再現出来ないという特性を持つ。同じ魔女が同じ魔法を使っても、その時の精神状況によっては、全く違う現象が発生することがあるということである。
魔術……魔法を扱うための方法を指す。一般的には魔女以外の人間が魔力を扱う時に使われる。初期の魔法の研究では魔力を生み出せるのが、魔女だけであったため、魔女がいないと研究が進まないという、非常に不便なものであった。しかし、魔力電池の開発により、魔女がその場にいなくても、魔力を扱えるようになったため、爆発的に魔術の研究が進むようになった。
魔術……魔法を扱うための方法を指す。一般的には魔女以外の人間が魔力を扱う時に使われる。初期の魔法の研究では魔力を生み出せるのが、魔女だけであったため、魔女がいないと研究が進まないという、非常に不便なものであった。しかし、魔力電池が開発されたことにより、魔女がその場にいなくても、魔力を扱えるようになったため、爆発的に魔術の研究が進むようになった。
魔力……魔法や魔術を行使する上で源となるエネルギーのこと。意志と呼ばれるものが強かったり、人の注目を集める者程強力な魔力を持つ。
魔女の魔力は年齢を重ねる毎に段々と消失していく。これは、精神的に不安定な魔女程、魔力が高い傾向にあることと関係があると言われている。これを嫌うはぐれ魔女は、自身の魔力が消える前にフリークスへと身を堕とす。
魔法陣……魔女が魔法を使う際に生じさせる、魔法を使うための要素や手順、ノウハウ等を記載した円状の図形。魔法を使う際に必ずしも必要なものではないが同じ魔法を何度も使用する場合は魔法陣を使った方が効率的であるといわれる。
優秀な魔女であっても魔法陣の設計が不得意なものも大勢おり、すべての魔女が魔法陣を作るわけではない。
M2(Minimum Machine)……この世界で最小にして、最も高性能な機械。あらゆる物質に変換でき、あらゆる形状になるため、あらゆる現象を引き起こすことが出来る。物質機械による生活機能の提供を目的に発明された。普段は粒子として、都市中に散布されているが、都市生活者の思念に応じて、あらゆる機能を提供する。一般人は、主に通信、運搬、気候調整に使用する。M2を制御するには超調級のスーパーコンピュータが必要であるため、導入している都市は少ない。
学生魔法研究会(学魔研)……表面的にはヤマト大学の研究サークルだが、実際には、フィールドワークという体をとってのトウキョウシティに出没するフリークスの撃退と実践的な魔法技術の研究を目的とした攻性的な研究チームである。
トウキョウという世界有数の魔法犯罪都市を研究フィールドにしていること、優秀な魔女、技術者による実践豊富な研究、期待する投資家による莫大な資金源により、世界最高の魔法研究チームの一つである。
毎夜、トウキョウを飛び廻り、フリークスを撃退していく魔女たちの存在は市民の間で噂となっている。
国際魔力機関(International Magic Power Agency)……元々は各国の魔女を管理するための国際機関であったが、後述の理由により現在は魔法エネルギーの保全、管理、運用を主に行っている。
IMPAの前身は、世界中のエネルギー政策を管理していた、国際エネルギー機関(IEA)である。WW3後、半永久的なエネルギー供給の手段が各国で確立されたことで、その存在意義を失いつつあったが、”魔力”というエネルギーが発見されたことで、魔力の管理機関として存在意義を取り戻すことになる。魔力の管理を目的とするため、必然的に魔女のことも管理することになったIMPAであったが、魔女を”資源”として見る組織としての体制が問題視されるようになる。
その後魔力電池の開発により、魔女の管理と魔力の管理が必ずしも一致しなくなったため、魔女の管理を各国魔法省に譲り、IMAはあくまでも魔力の管理団体として運営されるようになる。
余談だが、この時のIMPAの横暴を嫌い、はぐれ魔女になった魔女は多いといわれる。
世界魔女同盟(World Witche's Alliance)………魔女の人権を守るために設立されたNGO組織。”最初の魔女”と最初の”魔法研究者”であったヴィッカード夫妻によって設立された。主な活動は枯れた魔法技術の共有による魔女の啓蒙と各国の魔法省、魔法技術企業が魔女に対して不当な扱いをしていないかの監視、そしてはぐれ魔女の更生である。魔女はその性質上未成年のみであるため、組織の構成員の大半は魔力を失った元魔女や魔法研究者、ジャーナリスト、魔法使いの家系に連なる者である。IMPAに対抗して生まれた経緯があるため、魔女達の保護機関としてしての面も持つ。
OS(オービットスーツ)………WW3時に急速に発展した、軌道上での作業用パワードスーツを基にした兵器。機動装甲とも呼ばれる。
戦術的な兵器としては最高の性能を持つ。
初期は装甲服と銃火器が一体となったものだったが、各勢力間の技術競争が進むうちに、サイズが恐竜化し始め、末期には30m級のものも存在した。現在は用途に応じて二分化しており、車のように人が乗り込んで操作する4~7m前後のミドル級とパワードスーツ型のミニ級が存在する。戦後はOSを使ったマシナリースポーツが各国で誕生した。